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佐藤悦子「親子ペアマラソンや貸切地引き網でやり遂げる喜びを!」

今回は、5歳ぐらいからが楽しめる自然の中でのアクティビティをご紹介したいと思います。年中ぐらいになると、幼児なりに体もしっかりしてきますし、目標を掲げて頑張ることや根気も徐々に出てきます。ですからこの時期には、「たいへんだったけど、頑張ってよかった!」という達成感が味わえる経験ができるとよいのではないでしょうか。

ペアマラソン


以前、外出中、地下鉄京橋駅から地上に出たところで、ちょうど「東京マラソン」に遭遇し、ランナーのみなさんがすごく楽しそうに走っているのを見て、「わ、いいな、私もいつか東京マラソン出てみたい!」と瞬間的に思いました。ちなみにそれまでランニング経験があったわけではありません。強いて言えば、大学時代に在籍していたゴルフサークルの練習の一環で、年に数回皇居を走っていたくらい。その頃は皇居マラソンの日が嫌で嫌で仕方なかったのに、自ら走りたいと思うなんて、人間変わるものだなーと自分でも驚きます(笑)。

早速いろいろな大会を調べるうちに“ペアマラソン”というカテゴリーを発見!どの大会にもあるわけではありませんが、だいたい2km〜3kmの走行距離で、中学生以上とペアであれば出場資格に年齢制限なしというもの。私自身もいきなりフルマラソンはもちろんハーフだって無理なので、手始めとしてはちょうどよく、しかも子どもと一緒に走れるという、思いがけないチャンスに遭遇し、一気にテンションが上がりました。


数あるペアマラソンの中で、記念すべき初ランニングとして私が選んだのが5月中旬に北海道で開催される「ノーザンホースパークマラソン」。ノーザンホースパークは、G1レース優勝馬も多数輩出する名門牧場。千歳空港からも至近という交通アクセスのよいロケーションでありながら、緑あふれる広大な敷地内に、競走馬や種馬だけでなく、子どもがふれあえるポニーが暮らしていたり、ウエディングも可能なレストランやバーベキューコーナー、四季の花が楽しめるガーデンなど、実に充実した一大パークです。2.5kmのペアランはパーク内を周回するコースで、空気も景色も最高!ちょっと辛くなってくる地点あたりでポニーが応援してくれたり……と子どもがマラソンデビューするにはこれ以上ない程最高の環境なのです。


余談ですが、この大会にはフルマラソンはなく、牧場から千歳市内まで走って戻る21kmのハーフマラソン、普段は立ち入れない競走馬用のウッドチップコースを走る約7kmのトレイルラン、そして2.5kmのペアランの3種類があります。スタート時間は、ペアラン→トレイルラン→ハーフマラソンの順に設定されているので、ご家族で来場して子どもと一緒にペアランを走り、その後トレイルランやハーフマラソンにエントリーしているパパもたくさんお見かけしました。
何しろ気持ちいいパークなので、出走後広い芝生の上で思い切り遊んだり、屋台やレストランで北海道の美味しいランチを楽しんだりと、ハーフマラソンを頑張っているパパを待っている間や、ペアランに出られない小さい子どもがママと楽しく過ごすことができ、これはすごくポイントですね。


やり遂げる

いくら最高の環境で楽しいノーザンホースパークといえどもマラソンはマラソン。私は息子が年中の時に初めて参加したのですが、普通の5歳児が練習もなしにいきなり2.5kmを完走するのは難しいでしょう。そこで、エントリーした3月から2ヶ月間、最初は500m、1km、1.5km、2kmとだんだんと距離を延ばしながらペース配分を考えて走る練習を一緒に続けました。マラソン大会に出たかったのは私なので(笑)、子どものモチベーションを作らなければ……と考え、オリンピックや世界陸上など、名勝負が繰り広げられたマラソン大会の様子やゴールシーンなどを検索して子どもに見せたりしましたが、戦い終えたアスリートたちの清々しい表情は、人間の本能に訴えるパワーのあるもので、「やりきった!!」というのは感じられたようです。

では、何故自分が?というところに落とすため、秋に幼稚園で開催される運動会のクラス対抗リレーのためと話しました。「頑張って長く走る練習をすれば、短距離がすごく楽になって、今までよりずーーーーーーーっと速く走れるようになるよ!」と、子どもにとっても意味のある身近な目標を設定して、ランニングの練習を重ねていきました。

実際に大会では、5歳は最年少に近く、もっと速く走るお兄ちゃんたちもたくさんいるので、最初は自然にペースが上がり、後半かなりバテバテ……。2kmぐらいのところで「もうダメ……歩きたい」と弱音を吐いていましたが、「もう少しだから。ゆっくりでいいから、最後まで走ってごらん」と、手をつないでゴールまでなんとか走りきりました。ゴールした後芝生に倒れ込み、しばらくは放心していましたが、子どもなりに“限界に挑んだ” 感はバリバリにあったようで、その後何かたいへんだなと思うようなシチュエーションで、「ノーザンホースパークマラソン走れたんだから、それに比べれば全然大丈夫でしょう」という会話を子どもとの間で何度かしています。辛かったけどやりきった自信というものを育めていたら嬉しいなと思います。

ちなみにマラソンを頑張った後、一緒に参加したお友達と、パークで存分に遊んだり、ポニーと遊ばせてもらったり、おいしいご飯を食べられたりと、“ご褒美”とも言える体験が用意されていたというのも、辛い部分を打ち消すのに一役買っているのは言うまでもありません。


釣り


釣りには色々な種類があり、深い知識と高度なテクニックを必要とするものも少なくありません。だからこそ、ハマる人はとことんハマり、多くの人を魅了してやまないのですが、ここは釣りデビューのキッズ向けということで、フライやルアーを使った本格的な釣りではなく、必ず魚が穫れる確率の高い地引網をご紹介したいと思います。

茅ヶ崎や三浦海岸には、貸し切り地引網をアレンジしてくれるお店がたくさんあります。ネットなどですぐ検索できますので、スケジュールや場所、条件などがあうところに問い合わせてみるといいでしょう。料金は、だいたいひと網70,000円前後かと思いますが、人数は大人と子どもあわせて40〜50人ぐらいまでOKなので、お友達をたくさん誘った方がいいでしょう。

朝の海外に集まって、みんなで網を一生懸命引き、心地よい疲労感を味わった後、かかった魚をその場でバーベキューにして食べることができます。魚がそんなに好きでもないという子どもでも、努力して自分で穫った魚というのは格別なものでしょう。青空の下、海を見ながらその場で調理した魚の味は、実のところ本当に美味しいのです。ファームで野菜嫌いを克服したように、自分で魚を穫ることによって魚の味を覚え、また“命をいただいている”のだということをリアルに理解できるのではないでしょうか。豊かな味覚とは、豊かな体験や記憶と結びついて発達していくものではないかと思います。

ちなみに地引網でしらすが穫れた時は最高!!生しらす、そして釜揚げしらすって、こんなに美味しかったんだ!と大人も唸ってしまいます。これはその場で食べるのもいいですが、ぜひ持ち帰って、白いご飯にかけて楽しみたい逸品ですね。

次につながる楽しさ


地引網が楽しかったので、こういったタイプの釣りをいろいろ探してみていて出会ったのが「リゾナーレ熱海」。熱海という立地を活かし、漁師さんと一緒に船で海に出て体験できる定置網の体験をアレンジしていただけます。子どもが楽しめる多彩なアクティビティが人気の「リゾナーレ」だけあって、その他にも、茶摘みやオレンジ狩りなど、一年を通して魅力的なプログラムは用意されているので、また新しい興味がいろいろと湧いています。

それはマラソンも同じで、走ること、または訪れた北海道という土地への興味という次の扉を開いてくれました。ひとつのことに興味を持って、それを存分に楽しめれば、“その先”への道が見えてくるでしょう。体験は、単に “やった”ということに意味があるのではなくて、“どのように”味わえたかが鍵だと思います。ですから、ぜひ準備にも、また当日を含む前後のスケジュールにも余裕をもって、その先の興味につながる余韻を楽しんでいただきたいと思います。

最終回となる次回は、日常生活の中のクリエイティブエデュケーションについてお話させていただく予定です。


施設等の詳細はこちら
ノーザンホースパーク
ノーザンホースパークマラソン
リゾナーレ熱海




【プロフィール】

佐藤悦子
Etsuko Sato
クリエイティブスタジオ「SAMURAI」マネージャー

1969年東京生。1992年早稲田大学教育学部卒業後、株式会社博報堂を経て、1998年より、外資系化粧品ブランド(クラランス、ゲラン)のAD/PRマネージャーとして新製品発表会やプレスイベント、広報・宣伝戦略の企画等を手掛ける。 2001年アートディレクター佐藤可士和のマネージャーとしてSAMURAIに参加。 大学や幼稚園のリニューアル、病院のトータルディレクション、数々の企業のCIやブランディング、商品及び店舗開発など、既存の枠組みにとらわれず、アートディレクションの新しい可能性を提案し続けるプロジェクトのマネージメント&プロデュースに幅広く携わる。著書に『佐藤悦子の幸せ習慣〜今できることを全力で!』(講談社)
ブログ:「ETSUKO SATO

記事提供:CoLaBo

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