M/M memento / moment (メメントモーメント)

トレンドビジネスデジタル旅行デザインカルチャーフードライフオートモーティブファッション

ノミカタリスト、島で酔う。海士町(あまちょう)編(1)

羽田から飛行機に乗って鳥取県の米子空港へ向かい、米子空港からバスに乗っておよそ40分。島根県の七類港へたどりつく。
ここから隠岐汽船のフェリーに乗り約3時間かけてたどりつくのが、日本海の島根半島沖合約60キロに浮かぶ隠岐諸島のひとつ「海士町」(あまちょう)だ。フェリーを降りるとすぐに「ないものはない」というポスターが目に飛び込んでくる。

コンビニエンスストアもアミューズメント施設もないこの不便な離島で「ないものはない」と言いきったこの言葉は一見開き直ったかのように感じられるが、これには「無くてもよい」、「大事なことはすべてここにある」という2つの意味が込められているそうだ。

naimonohanai

海士町の旅は、宿や料理、観光にも魅力がある。夏はマリンスポーツなどで観光客が多い。
僕が行った3月中旬は海士町的にはオフシーズンだとか。だからこそ、島の人たちの中には時間のある人もいて、交流が楽しめるメリットもある。

海士町の「但馬屋」で素材から手作りの朝ご飯を食べる

最初に宿泊したのは、島宿「但馬屋」。この宿の最大の魅力は素材から手作りの朝ご飯。ご飯、お味噌汁、納豆、卵、漬け物などがすべて自家製だ。但馬屋の裏手には鶏小屋や田んぼと畑、魚を獲る北分湾があり、獲れたての絶品卵かけご飯を楽しむことができた。
11朝食
tamagogohann
絶品の卵かけご飯をぱくり。

そして、夜ご飯は偶然にも東京での知り合いが宿泊していて、しかも彼と僕の2名だけ。宿泊のキャンセルが出たということもあり、豪華な料理の数々を大盤振る舞いしてもらった。
刺身

yuusyoku2

夕食

食事の最後は、女将自らの「キンニャモニャ踊り」を楽しむ。


おかみ
お二人の笑顔をぱちり

この女将の横で三味線を演奏しているのは、宮崎雅也さん。平成18年にIターンで海士町にやってきた。きっかけは、海士町で干しナマコを生産するという話を聞いたこと。中国で干しナマコが高値で取引されていることを知っていた宮崎さんは、海士町へ可能性を見いだしたのだ。当時、民宿但馬屋を経営する宇野茂美さんが島外からの委託でナマコを加工していたこともあり、但馬屋へ。ナマコのことだけではなく、宇野さんから様々なことを教えてもらったという。

島の人たちと会話が楽しめる宿「なかむら

一方、翌日宿泊をしたのが民宿「なかむら」。
ここでは民宿と料理屋が合体しており、夕食を食べに部屋からでると、そのまま島民の皆さんが飲み食いするお店「紺屋」とつながる扉がある。一人で遊びにきても、夜は居酒屋になっており、島の人たちとお喋りしたりもできる。実際、僕はここでIターンの方々と飲みながら話をさせてもらい、島の魅力は人だということを実感した。

店主の中村徹也さんはUターンで島に戻ってきて「なかむら」を経営している。「紺屋」の和室席の1スペースには楽器が並び、夜は演奏をすることもあるとか。島の若い人たちにも慕われていた。島の人たちを支えようという気概から、ランチは500円で様々なものを提供しており、僕自身は伺えなかったのだが「15分で売り切れた」ということもあったそうだ。「利益なんかでない」と話す中村さんだが、それでも「島ではつけ麺が食べられない」というと「つけ麺」を提供しようとしてみたり、あくなきサービス精神を感じさせてくれる。
中村さん
「なかむら」の中村徹也さん

そんな「なかむら」の夕食は、様々なアレンジがされており、但馬屋とはまた違った楽しみ方ができる。僕自身、世代も近いということもあり、料理のリクエストなどもしやすく気軽な感じ。また、お酒の品揃えも豊富で、「なぜこの島にこのお酒が?」というお酒が置かれていたりも。「なかむら」の魅力は、島の人たちと一緒になって美味なるものを飲み食いし、話し、笑えるところなのだろう。

ビールを一杯あけたあと、日本酒を頼む。前菜は亀の手とナマコカクテルモッツァレラトマトのカプレーゼ。そのあと、お造りとして岩牡蠣のポン酢ジュレ鮮魚あかめを味わう。

nizakana
続いて登場したのがメバルの煮物

ムール貝
イガイの白ワイン蒸し

肉
牛ヒレステーキ。ワインが呑みたくなる!

ooo
さっとだしてくれた豆腐の茶碗蒸し。本当に茶碗蒸しみたいで驚きました。

ノミカタリスト海士町編(2)に続く

この記事を見た人はこんな記事も見ています

多国籍料理のデリ&レストラン「9 STORIES」が代々木上原にグランドオープン!

World Fusion Experienceをコンセプトとしたデリ&レストラン「9STORIES(ナインストーリーズ)」が代々木上原に7月29日グランドオープンする。(現状プレオープン中)進撃の巨人、新江ノ島水族館のナイトアクアリウムなど、話題となっているプロジェクションマッピングを手掛けているNAKED Inc.代表の村松亮太郎氏が、クリエイティブディレクターとして初の飲食店をプロデュース。

「発見!日本のテロワール」第1回は海の食材に注目。モナリザ河野 透シェフが選んだあの高級食材とは?  

2011年の初開催から今年で4回目を迎える「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」。回数を重ねるごとに規模も大きくなり、初年度は320人だった参加シェフが今年は540人に、昨年は51,000もの人が動員されたという人気のイベントとなっている。さまざま企画が用意されている中で注目したいのが、「フレンチシェフの里帰り!」。それぞれのシェフが出身地の食材をセレクトし、自身の店ではもちろん、地元のレストランでもコラボレーションメニューとして提供されるという。里帰りシェフは全部で6人。第1回目は海の食材をセレクトした2人のシェフに、それぞれのセレクト食材と、それを選んだ理由をお伺いする。